当社社外取締役の井上英也が翻訳、日本のエンタープライズ・エンジニアリング分野の第一人者である東京理科大学教授 飯島淳一氏が監訳をされた翻訳書、「エンタープライズ・オントロジー 組織の本質を理解するための人間中心のアプローチ」が、2023年12月に丸善出版より刊行されました。

原書「ENTERPRISE ONTOLOGY ; A Human-Centric Approach to Understanding the Essence of Organisation」を教材に、井上英也取締役は、基礎知識及び考える力を向上させるたの一助として、当社マネージャ及びシニアエンジニアクラスの社員を対象に学習会を開催しておりましたが、本書は、組織に関して「隠されている部分の覆いを剥がす」ための理論と方法論を開設した専門書です。“オントロジー”という言葉は、現実世界をコンピュータで取り扱う上で基礎となる極めて重要な概念を指し示し、組織科学とICT科学の関係を解明するエンタープライズ・エンジニアリングという新しい専門分野の中核を構成する3つの柱のうちの一つです（そのほか2つは、エンタープライズ・アーキテクチャ、及びエンタープライズ・ガバナンス）。さらに、DXを真に理解することに役立つ、基本的な概念の1つでもあります。また、ますます複雑性を増していく企業組織の構成とその運営を、時宜に即して的確に捉えることは難しくなってきておりますが、理論的・簡潔に捉えることにより、ステークホルダー相互間に共通認識を醸成することが容易になり、それが組織運営に透明性を与え、その結果、効果的かつ効率的な経営の達成が可能になります。

本書は、「理論的にそして簡潔に」本質を捉えるために必要となる視点、及びそれらの視点をモデルとして分かり易く表現する方法論をも提供しており、組織運営に携わる企業経営者、組織の管理者、ICT担当者、新規事業創出者、ビジネスコンサルタントにおすすめの一冊です。

「エンタープライズ・オントロジー 組織の本質を理解するための人間中心のアプローチ」概要