シイエヌエスグループは、パートナー・サプライヤー様に対し、持続可能な社会の実現に共同で取り組んでいくために、シイエヌエスグループの基本方針で定める事項を理解し、その実施に協力することを期待します。
特に、以下の事項について取り組むことを要請します。

1｜適用法令の遵守及び国際規範の尊重

適用されるあらゆる法令を遵守するとともに、人権尊重、環境配慮、腐敗防止、公正な事業慣行などに関連する国際規範を尊重すること。

2｜人権の尊重

事業活動に関わるすべての人々の人権への負の影響を引き起こさず、またこれを助長しないこと。万一人権への負の影響を引き起こした又は助長したことが判明した場合は、速やかに是正すること。また、特に、以下の項目については重点的に遵守することを要請します。

— 結社の自由、団体交渉権の承認
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等に従事する労働者に対して、組合結成の自由及び団体交渉の権利といった労働者の基本権を尊重すること。

— 強制労働の禁止
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等において、いかなる形態の強制労働もさせてはならず、人身取引に関与しないこと。

— 差別の禁止
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等に従事する労働者について、人種、国籍、宗教、性別、性的指向・性自認、障がいの有無、社会的身分等による雇用や賃金、労働時間その他労働条件の面でのいかなる差別をしないこと。

— 安全で健康的な労働条件の確保
安全衛生に関する法令等に基づき、メンタルヘルスケアを含め、調達物品・サービス等の製造・提供・流通等に従事する労働者にとって身体的・精神的に安全で健全な労働環境・条件を整えること。

— ハラスメントの防止
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等において、職場における暴力とハラスメントを禁止し、これを防止するための適切な措置をとること。

— プライバシー保護と情報の適切な管理
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等に従事する労働者及び製品や成果物の使用者のプライバシーが侵害されないよう、法令等に沿った事業活動を行うこと。また、業務上知り得た情報がサイバー攻撃や内部不正等により外部に漏洩しないよう適切に管理すること。

3｜環境への配慮

各種環境法令等に基づき、事業活動を通じて環境への配慮に努め、万一法令等に違反して環境汚染や環境負荷が生じた場合にはこれを是正すること。特に、以下の事項については重点的に遵守することを要請します。

— 温室効果ガスの削減
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等において、CO2 排出係数のより低いエネルギーの使用に努めること。また、調達物品等の製造・流通等において、バリューチェーン全体を通して排出される温室効果ガスの低減に寄与する原材料や部品、燃料を LCA（ライフサイクルアセスメント）の観点から選択して利用するよう努めること。

— 循環経済の促進
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等において、可能な限り資源をリデュース・リユース・リサイクルし、再生可能資源への代替を徹底し、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等の取り組みに努めること。

— 汚染の防止
調達物品・サービス等の製造・提供・流通等において、各種環境法令に基づき、大気・ 水質・土壌等の汚染を防止し、化学物質（製品に含有するものを含む）を適切に管理し、また、廃棄物を適切に処理し、環境や人間の健康への負の影響を防止すること。

4｜下請先・サプライヤー等の管理

シイエヌエスグループに対する調達物品・サービス等の製造・提供・流通等に関連して、パートナー・サプライヤー様が、その下請先やサプライヤー等からさらに調達やサービス提供を受ける場合には、当該下請先・サプライヤー等も本方針を遵守するように適切な措置を講じること。

5｜調達方針を遵守するための体制整備

パートナー・サプライヤー様において、本調達方針を遵守し、上記１～４の取り組みを効果的に実施するために適切な体制を整備すること。
具体的には、シイエヌエスグループの人権基本方針に準じて、またパ―トナー・サプライヤー様における個別の状況も考慮しながら、以下を含む取り組みを検討することも期待します。

— 人権・環境を含むサステナビリティに関する基本方針の策定
— ステークホルダーとの対話と協議
— 人権デュー・ディリジェンスの実施
— 是正・救済と苦情処理メカニズムの整備
— 役員及び従業員などに対する教育・研修
— 取り組み状況の継続的な追跡調査及び情報開示
— 責任者の選任と実施体制の確保